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almar.の徒然


by almarsoup

離れていった人へ

あたしの顔を見たかったと言って遠いところから、ちょっとの時間のためにわざわざ会いに来てくれる人の背中を見送って、申し訳ない気持ちと幸せな気持ちで胸が詰まった。

不必要なものなんてなかったはずなのに、ふと思い出すことでなにかを消してしまいたくなるときがあって。
今の自分は間違いなくあの時の苦しい自分のおかげで、楽に呼吸をしているのに。

間違っていた。

そう言ってしまうことだけは、避けてきた。

でも間違っていたんだ。

あたしがあたし以外になろうとした日。誰よりも苦しかったのはあたしだった。

あの時言ったことも、したことも嘘じゃないけど。
口に出した瞬間から、まるで自分のものではないようで。
ああ、これは違う。
と気づいていた。

違和感。

間違っているときは必ず違和感を感じるようにできているのです。

少し寂しいけれど、あの場所に長居をせずにひとりぼっちの部屋に帰る時。
違和感はない。

ひとりぼっち
の響きでさえ、あの頃とは全く違うもので。

そんなに辛いものではない。

だって本当に大切なものは、あたしから離れたりしないんだもの。
ほらほら、ここだけは変わらずに傲慢なままです。
君は本当に自信満々で、自信がない人間の気持ちなんかわかりっこないよ。
そう言われてしまうことは、怖いけど仕方がない。

だって離れたものがいくつもある今だからこそ。
自信なんかなくたって。
離さないし、離れないし、いなくなったりしない。
それが何かだけは、なんとなくわかるのだもの。

あたしが作り上げた全てがあたしの守りたいものです。
by almarsoup | 2012-08-23 05:42 | かほりの言葉